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人生の大切なことは全て暁星国際で学びました。 国際化時代における多様性と選択肢

             

法律事務所アルシエン パートナー弁護士

本郷誠博(暁星国際学園 第24期生)

 私は、高校1年の2学期に、アメリカから帰国し、暁星国際学園に転入しました。全く新しい環境に身を置くことになり、馴染むことができるか不安でしたが、学校も生徒も皆温かく迎えてくれました。

 暁星国際は、日本全国から生徒が集まっているほか、私のように海外から帰国した生徒も受け入れているため、多様な出身地をもつ生徒で構成されています。また、生徒は、中学から進学した者、高校から入学した者、国内外から転校してきた者と、各人が様々な背景・経験を持っています。

 今思えば、このような多種多様なバックグラウンドを持つ生徒が集まる学校であったからこそ、私も違和感なく溶け込めたのだと思います。

 そういった多様な背景をもつ生徒と学校や寮で24時間共同生活を過ごすことで、様々な個性や考え方に多く触れることができ、広い意味で人間関係というもの学べたと思います。

 寮生活は規則正しく、6時に起床、7時までに朝食を済ませて7時15分に整備点検、授業は7時30分から15時まで、その後部活動に行き、18時30分の整備点検までに食事と風呂を済ませ、18時50分から22時まで自習をして22時15分に消灯という生活でした。

 当時私は野球部に所属していたのですが、夕方遅くまで練習することが多かったため、決められた時間に間に合うように分単位で行動することが日課でした。

 充実しつつも忙しい日々でしたが、毎日の生活の中で5分、10分という時間を大切に扱うこと、そして限られた時間の中で集中し、工夫して物事に取り組むことの重要性を学ぶことができました。

 現在、私は弁護士をしています。業務を行っていて日々感じているのが、ご相談内容はひとつとして同じではないこと、そして当たり前ではありますが、一人一人の依頼者は皆異なる背景・人生を背負っており、多様な考えや価値観を有していることです。

 新しい考えや価値観に出会うことができるのはこの仕事の醍醐味の一つではありますが、10代のうちから多様な背景をもつ生徒と学校や寮で24時間共同生活を過ごした経験は、仕事をする上での私の土壌となっていると思います。

 現在弁護士をしていると書きましたが、元々暁星国際学園在学中は弁護士になることは頭になく、進学先の大学の学部も法学部ではありませんでした。大学時代、ノルウェーのオスロ大学に留学した際に遭遇したトラブルがきっかけで弁護士を志し、大学卒業後にロースクールに進学して本格的に法学の勉強を開始しました。

 私にとっては日々が難しい挑戦だったのですが、目標を達成するための各過程で、暁星国際の寮生活で学んだ意識づけや習慣が私を支えてくれたと感じています。

 暁星国際学園は、勉学に打ち込む、部活に打ち込む(私はこのタイプでした)、文武両道を極める、海外の大学を目指すなど、生徒それぞれが思い描く高校生活の送り方について、選択肢と環境を提供できる学校だと思います。

 どのような選択をする、どのような将来への希望をもつにせよ、暁星国際学園での経験は、将来の自分を支える柱になってくれるはずです。

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