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人生の大切なことは全て暁星国際の寮で学びました。 第14回

株式会社 ヨックモックホールディングス

代表取締役社長
藤縄武士(暁星国際学園 第9期生)

 

当時中学生寮は、男ばかりの1年生から3年生まで16人が1部屋で生活していましたが、1・2歳しか年齢の離れていない先輩がとても大人に見えたのを覚えています。幸い私の部屋は優しい先輩ばかりで、ずっと長男として育ってきた私にとって兄貴が出来た感覚でとても新鮮でした。
寮生活は規則正しく、行動は「5分前の精神」が求められ、常に早めの動きが求められました。そして挨拶も先輩の姿を真似ながら自然と元気な挨拶が出来るようになるなど、大人として必要な習慣の多くを共に寮生活をする先輩から上手く伝承される環境がありました。
また毎日夕方掃除の時間があるにも関わらず、週末になると先輩の号令で、部屋の床にワックスを掛けたりして自身の部屋をキレイしたりすることも先輩達と楽しみながらやっていました。

中学1年生の時に私はバレーボールがやりたかったのですが、残念ながらバレーボール部は高校にしかなかったので、仕方なく高校生の練習に混ぜてもらっていました。しばらくすると高校生の先輩方が「中学バレーボール部を創りなよ!」と顧問になってくれそうな先生への打診やメンバーの招集にも協力していただき、バレーボール部を創設するに至りました。このように中学一年生でも高校生と交流が持てる環境があったのも寮生活で常に顔を合せる機会が多かったからでしょう。

また学校と寮で(当時は)24時間友人と一緒に過ごすことになるので、人との良好な関係性を構築する術も自然と学べる環境であったと思います。とは言っても友人や先輩とのトラブルもありましたが、友人や先輩が仲介してくれることも多く、現在でもそのような友人や先輩とは付き合いが続いています。

社会人となった現在、様々な方面で活躍されている卒業生に出会うことが増えています。先日も取引先の役員が面識のある3つ年上の先輩であることが判明し食事に誘っていただき、卒業以来の交流が再開しました。また出張に行く度にゴルフ等に連れて行っていただく海外在住の先輩など、本当に面倒見の良い先輩が沢山います。
後輩には行動力のある人も多く、卒業年度に関係なく同窓会を企画してくれますし、そういった後輩の行動には自然と賛同・応援したくなる人が多いのも寮生活の絆かもしれません。

社会人になると人脈や視野広さを自身の努力によって創りだせる範囲は限定されています。しかし、良き友人や知人が多ければ多いほど人脈や視野は限りなく広げられるものでもあります。現在、卒業してから30年近くが経とうとしてますが、今も気兼ねなく集い話せる友人の多くが暁星国際の卒業生です。
暁星国際学園の6年間の寮生活において、衣食住をともにした正に「同じ釜の飯を食った」かけがえのない友人を作ることが出来たことが、私にとって最大の財産であると確信しています。そしてこの伝統が続いている暁星国際を私は心から応援しています。
是非私たちの仲間に入ってくれる後輩の皆さんがこれから一人でも多く増えることを願ってやみません。

 

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