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修学旅行文集より③

本校の特色はなんといってもインターナショナルスクールであること。多様性をごく自然に体現している生徒・教員。
今回の文章はインターナショナルコースの生徒のものです。
おそらく他の学校では出てくることの少ない視点ではないでしょうか。本校ならではの文章で、教員も教えられました。

 沖縄に到着して最初に思ったことは、空気も暖かくて、私が育ったフィリピンに似ている!でした。
 私は、普段の旅行と同じで、沖縄の食べ物や景色をとても楽しみにしていました。しかし、到着後すぐにひめゆりの塔に行き、そこで私は、私と同じくらいの年の女の子たちが第二次世界大戦中に何を経験したかを知り、その事実に鳥肌が立ちました。日本語の説明は難しかったのですが、ひめゆりの学生や先生の方が経験した事を理解するのに言葉の問題はありませんでした。ひめゆりの塔で起こった衝撃的な事実は、今までの私の考えを全て変えました。私はフィリピンで育ったので、フィリピン人の視点で日本の植民地について勉強しました。フィリピンの学校では日本人が冷たく恐ろしい人々だったと教わりました。沖縄でアメリカ人が日本人にした扱いが、フィリピンで日本人がフィリピン人にした扱いととてもよく似ていました。沖縄でひめゆりの塔に行って、私たちはみんな人間であり、どちらのサイドも同じなのだということに気づきました。
 沖縄への旅行で、私は日本の文化にもっと近づいた気がします。日本の歴史から、日本人の考え方についても学びました。以前は私のおじいちゃんおばあちゃんが、古くてもう必要ないものをすてないでずっと取っておくことを馬鹿げていると思っていましたが、これは戦争の恐ろしい経験から来ているのだと今は理解できます。そのように思ったことを本当に申し訳なく思いました。
 ひめゆりの塔だけでなく、他にもいろいろ訪問しました。沖縄の伝統的なシーサーや、伝統的な日本の建築の美しさを見て、心から感動しました。
 素晴らしい修学旅行でした! また絶対沖縄に行きたいです。

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