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修学旅行文集より④

今回の文章は長文です。
「修学旅行のふりかえり文集作るぞー、原稿書けよ-」と教員が号令をかける前
に、自発的に書き始めたそうです。
それほど心に刻まれる旅行を提供できたことに、引率教員は静かに喜んでいます。

 私は、修学旅行で戦争の恐ろしさ、そして平和の概念について考えさせられま
した。
 また、生活面でも色々学ぶことがあったと思います。
 まず、ひめゆり平和祈念資料館に行った時の事です。ひめゆり平和祈念資料館
では、300人ほどの優秀な生徒が突然始まった戦争によって、負傷した兵士達の
救助活動に参加させられた事を知りました。ひめゆり救助隊は、元々は私たちと
同じぐらいの年齢であり、いつものような楽しい学校生活を送っていました。で
すが、日米戦争が始まった事により、幼い彼女達も戦争の救助活動を強いられた
のです。最初は彼女達もすぐ終わるような活動かと思っていたのですが、いざ戦
争の世界に入ると想像とはかけ離れた世界が待っていました。彼女達の友人が目
の前で1人の米軍兵に殺された事によって、彼女達は戦争の恐ろしさを目の当た
りにしたのです。
 戦争は何年にも渡って行われました。戦争によって、負傷する日本兵はどんど
ん増え、ひめゆり隊の仕事は増えていきます。最終的には、突然解散命令が出さ
れ、行き場を失った彼女達は戦場で迷い込み、100名ほどが亡くなりました。
 これは、本当に悲しくて、今後絶対にあってはいけない事だと思います。
 実際に資料館に行き、その恐ろしさを私は間近にしたらとても悲しくなり、涙
が溢れました。
 このような歴史はみんなが知るべきで、戦争の恐ろしさを間近にした上で今後
戦争をするべきではないと思います。
 そして、私は元々学校の歴史という教科が全く好きではありませんでした。現
在のこの「幸せ」な日常生活の中で戦争のことを学んでも、ただのおとぎ話のよ
うにしか聞こえなかったからです。それが本当の話とは分かっていても、あまり
実感が湧きませんでした。
 ですが、このひめゆり平和祈念資料館、そして実際に壕の中に入り、戦争の恐
ろしさを痛感しました。食料がなく、1日に食べることができた量はピンポン玉
サイズのおにぎり、寝る所もなければ、壕の外に出れば死ぬかもしれない。この
ようないつ死ぬかもわからない状態は、とても恐ろしいなと思いました。私はこ
の修学旅行で、戦争の恐ろしさを知り、歴史を学ぶ意味を見つけることが出来た
気がします。
 それは、戦争の恐ろしさ、たったの70年前の生活を間近で知り、このような事
を二度と繰り返さないことだと思います。
 ひめゆり平和祈念資料館などの資料館で、ツアーガイドさんが日本語で説明し
て頂いたら、日本語が分からない子に私は英語で通訳してあげていました。それ
で、I組みんな、日本語が分からない子も学びにすごく前向きな姿勢で取り組ん
でいたと思います。私にとって、平和学習はとても良い機会であり、もっと歴史
に興味を持たせてくれました。また、友人が国際的な視点から沖縄戦の事につい
て話していて、また私にも新しい学びがあり、興味深かったです。
 改めて、このような平和学習について考える機会を作ってくださり、ありがと
うございました。また、アクティビティもとても楽しかったです。
 修学旅行で、迷惑かけてしまった所はあったと思いますが、次からは集合時間
などに、もっと気をつけて、マナーなどを守り、社会に飛び立って行きたいと思
います。
 これから大学受験などでとても忙しくなると思いますが、残りの学生生活もど
うぞよろしくお願いします。

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