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千葉県私学教科別研修会実施

千葉県私立中高協会は、毎年千葉県私学の教育をより充実したものとするために、教科別研修会を開催しています。

本年度の国語科研修会は、11/21(火)担当校である本校で、40名の県内私学の先生方にお越しいただき開催しました。

午前中に高校生3クラスで研究授業、その後質疑応答、午後は聖堂で国語科教育法の権威・植草学園大学名誉教授野口芳宏先生の講演をお聞きしました。

研究授業は

1)高1A組(特進コース)、岩井克人「経済の論理/環境の倫理」(現代の国語)

2)高2I組(インターナショナルコース)、山崎正和「淋しい人間」、および関連文章:夏目漱石『こころ』(論理国語)

3)高2S組(アストラインターナショナルコース)、『枕草子』「にくきもの」「すさまじきもの」(古典探求)

1)では意味段落を把握することを中心に、評論文の読解法を展開しました。内容の面でも大変現代的な意味を持つ文章の読解です。

2)では、『こころ』のKは「先生」に恨みを持っていたか否かについてクラス全員で大変活発にディベートをしました。

(授業終了時に、生徒たちがご参観の先生方にもジャッジしていただくことをお願いしました。ご協力いただいた先生方にお礼申し上げます。)

3)ではグループワークを通じてワークシートをまとめ、発表する授業でした。現代でも使う「にくい」「すさまじい」という語の学びを通じ、歴史的変化という感覚を身につけます。

午後は野口芳宏先生の講演、というよりは模擬授業でした(「模擬授業」というのは野口先生の造語だそうです)。

参加された各校の先生方を生徒に見立てて、全員を授業に参加させる方法、明確に意思表示をさせる方法、調べものの前に考えることを重視させることなどを学びました。たとえば授業者がある事柄を生徒に発問し、その回答(もしくは解答)を全員ノートに○×で書かせるという方法は、全員を授業に導く大変簡単で有効な方法だと思われます。

この研修会が千葉県私学の発展に資するところあれば幸いです。 野口先生、ご参加くださった先生方、協力してくれた生徒の皆さん、ありがとうございました。

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