国連機関が“世界最難関大学”と認定する Minerva University(ミネルヴァ大学)に合格した中川水星さんに
お話をきいてみました。中川さんは小学校 1 年生から 12 年間暁星国際で学び、2023 年 3 月に高等学校を卒業。在学中は学業に加えて、音楽部・陸上部(K.R.C.)の活動にも熱心に取り組んできました。
Q:まずはじめに、ミネルヴァ大学を志望した理由は何ですか?
A:ミネルヴァ大学の最も大きな特徴は、一つのキャンパスで学ぶのではなく、4年間で世界の7都市に居住しながら学ぶという点です。もともと外国語や異文化に興味があったので、ミネルバのカリキュラムに含まれる、在住している都市の企業と共同で行うアクティブラーニングのプロジェクトに惹かれました。また、教科の内容だけでなく、「どのように考えるか」に重点を置いた講義も魅力的だと感じました。
Q:日本の大学ではなく海外の大学を進学先に定めた理由は何ですか?
A:高校に入るまでは、国内のいわゆる難関大学といわれるところを目指すのかなって思っていましたが、「なんか違うな…」と思うようになって色々考えました。国内の大学でリベラルアーツ教育を
実践している学校が少なく、している学校でも芸術に関する授業を行なっている学校がほとんどないことです。それなら、せっかく英語が得意なんだし、国内にとどまる必要性もないから、海外の大学への進学を決めました。
Q: 大学進学と暁星国際での学校生活はどのようにリンクしていましたか?
A:暁星国際での学校生活、特に高校生活で学んだことの一つが、「やらないで後悔するなら、とりあえずやってみよう」ということを心がけることでした。一般選抜が中心の特進コースから海外の大学、それも AO 入試での受験だったので、自分も先生方も勝手がわからない中での受験準備でしたが、同じ精神で挑むことができました。もっと早く準備を始めていたら、もっと細かく調べていたら、といった反省はあるけれど、まずはやってみたからこそ納得のいく結果になったと思います。
Q:暁星国際での 12 年間の経験は今後の海外生活にどのように生かされていくと思いますか?
A:言語や文化の違いがある外国で寮生活をするのに全く不安がないとは言えませんが、暁星国際の寮で外国人の生徒と問題なく生活できていたし、ホームシックになることもなかったから大学でも大丈夫だろう、と思っています。ルームメイトがいることや、掃除や洗濯にも慣れているので、進学してからの寮生活に心配はあまりないです。
Q:将来のキャリアプランについて教えてください。
A:ピクサー映画で見るようなアニメーションや、SF 映画で見るような CG を、アイデアさえあればアマチュアでも作れるソフトを開発することが目標です。大学卒業後は、ピクサーやディズニー、ワーナーブラザースなどといった映画スタジオの技術部門への就職か、起業することを考えています。
中川さんをはじめ、今年度の卒業生皆さんの益々のご活躍をお祈りいたします!