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小論文コンクール校内作品集4

学校では高校生が今日から学年末考査1週間前に入り午後自習も始まります。

いよいよ学年の締めくくり、総決算の時を迎えます。

是非1年間の成果を結実させて、次のステップに進めるように皆さんの奮闘を期待します。

 

 先週からご報告させて頂いている小論文コンクールの作品を引き続きご紹介します。

「ベネッセ環境小論文コンクール」課題

家、学校、地域などあなたの身の回りで、地球や生物に負荷をかけていると思う問題を挙げ、○○の立場から、その問題の解決策を提案しなさい。その際、その解決策が有効だと思う理由も述べなさい。

○○には、あなたの設定したい立場を自由に入れなさい。

例 環境大臣、企業の社長、教師など

審査基準 論文の「独創性」「論理性」「提案の有効性」「設定した立場との整合性」を判断して審査します。

(ベネッセHPより)

(10)

 新型コロナウイルスの影響により「コロナごみ」と言われる使い捨てマスクやゴム手袋、アルコール消毒液当のプラスチックケースといった感染症対策用の商品のゴミが急増している。また、デリバリーやテイクアウトの流行により食品包装用のプラスチックゴミも増加した。それらが川・海に流れることによる海洋汚染も世界的に問題になっている。

 そこで私は、デリバリーやテイクアウトサービスを行う店の店主の立場になりプラスチック容器の使用率削減のためにプラスチック以外が素材の容器の使用とテイクアウトのみではあるが自分の家の容器を持ってきたら割引するサービスの活動を行う。ちょっとしたことではあるがこれらをSNSで発信することでほかのお店でも行われ環境への負担を軽減することができる。また、オリジナルのおしゃれな容器を発売することにより、もっと人々の意識をあげることができる。

 現在、とある企業では紙でもなくプラスチックでもない石灰石が主な原材料とされるLIMEXという物が開発されたりとプラスチック以外の素材を使用した容器の実現はすぐそこにあると思う。また、色々なカフェではマイタンブラーの持参での割引を行っています。このような活動をもっと積極的に行うことで人々の環境問題への意識がよりいっそう高まればいいと思う。

(11)

 地球温暖化は、最近私達が肌で感じられるほど、深刻になってきた。農作物の育て方や収穫時期がずれるくらいに、気温が変わってしまったのである。有名な温室効果ガスとして、二酸化炭素が挙げられるが、亜酸化窒素も大きな問題である。亜酸化窒素は車から排出されることもあるが、化学肥料の生産過程などからも大気に多量に排出される。

 そこで私は、農業学校の校長の立場から、生徒に若いうちから化学肥料が引き起こす環境問題や農作物への影響について、教育できるプログラムを文部科学省に提案したいと考えた。そして自分の立場を利用し、豚や牛などの家畜を育てている農家に交渉して、廃棄物を最小限に抑えたまま有機肥料を生産する企画に参加してもらえるようにする。若者にこのような教育をすることによって、次の世代、そのまた次の世代にもその教えが伝わってゆき、化学肥料の生産量と、その肥料が排出する亜酸化窒素の排出率を継続的に抑えることができるのではないか。

 最近の人々は、温暖化や二酸化炭素にしか注目していない。打って変わって、亜酸化窒素は二酸化炭素より300倍もの熱を大気中に閉じ込めることができるがそれほど深刻視されていないのが現状である。亜酸化窒素にもう少し注目を向けることで、地球温暖化は大幅に改善されるのではないだろうか。また、教えは世代を伝わって行くものであるからこそ、このプロジェクトは長続きする可能性が高いのである。

 注目する物を変えるだけで、現状は大きく変わり、本来の気候に戻るのだと強く信じていれば、現実になるという可能性はおおいにあると考える。

(12)

 リップ、アイシャドウ、マスカラ。これらは全て化粧品である。化粧とは、多くの女性や男性が身だしなみを美しく見えるように身に付けるものだ。昔では高級デパートなどで販売されていましたが、今ではドラッグストア、さらにコンビニでも購入することができる。昔より化粧品は誰にでも簡単に手に入るものになった。しかし昔から変わらないことが一つある。それは化粧品を制作する過程において、人間が身に付けても害ではないかを確認するために動物に実験を行っていることだ。うさぎは実験に使われている代表的な動物だ。その結果うさぎはその数を減らし、うさぎに壮大な負担をかけている。

 そこで、私は化粧品会社の社長の立場から実験に使われる動物を保護する団体、「動物保護団体」の設立を提案する。具体的には、現在多数の化粧品会社がうさぎをウサギを実験に使っていると言うデータも出ている。そのためうさぎ以外の動物、例えば人工的に造られた肌などを使用し実験を行うことを推奨する。これはうさぎや他の生物を実験に使われることを阻止するためでもある。また、インターネットや地域で募金活動を行い、すでに、負傷を負っているうさぎの治療金として資金にする。これにより多くのうさぎ、または人間の事件を行う過程によって傷つけた生物を助けることができる。ここで団体を大きなものにしていくうちに、私の会社は動物に実験を行なっていない証拠にも活用することができる。

 この活動によって多くの人々の動物への価値観は偏見を変えるきっかけになるのではないだろうか。

 人間と動物、またはすべての生物が共に共存し、現代社会でも多くの化粧品会社の動物への保護が高まることを私は願う。

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