一昨日に引き続き授業で取り組んできましたベネッセ環境小論文の校内作品をご紹介します。
校内作品4
最近、多くの学校では紙の多量使用が増えてきている。普段もらうお便りやプリント、テスト用紙など様々な場面で紙が使用されている。これらは大いに環境問題に関わってくる。紙の製造のために木が伐採されると二酸化炭素の放出が増え、空気が汚染されたり生物に危険をもたらす要因になる。それに、その紙が廃棄されるとゴミの量が増え、また問題を及ぼすことになる。
この問題を教師の立場から考えると紙からパソコンなどの機器への変更が良いと考える。普段使っている紙の分厚い教科書などを全てパソコンにインストールしたり、お便りなどの配布を全てメールの様にパソコンに送るなど電子機器類で済ませられるものを変えていくということだ。
ですが、これではこのような物を持っていない生徒が出てくるのは確かだ。ならば、学校でパソコンなどを一つの必須用具として配布してはどうだ。そうすることによって、全員の手元にあり、それぞれが個人のものを使えるということになる。既にこのようなシステムを導入している学校は増えており、様々な利益が生まれている。
そういったものにする事で紙の使用量が減り、紙の製造量を大きく減らすことができる。普段から紙の配布が無くなり、紙の無駄も大幅に減る。生徒も毎日重たい教科書を持ち歩かなくてすみ、先生もボタン一つで配布などができるなど多方面に利益をもたらす。二酸化炭素の排出も減り、最近の問題、環境汚染や地球温暖化も和らぐのではないか。
今ではパソコンやスマートフォンなども簡単に手に入り、特に若者には親しみがある。だから、慣れていけば電子機器は一つの解決の「鍵」となる。
校内作品5
自分が地球や生物に負担をかけていると思うのはマイクロプラスチックです。マイクロプラスチックとはプラスチックが分解されてできた直径5ミリメートル以下の小さなプラスチックのゴミです。マイクロプラスチックはペットボトルやストローのポイ捨てされた物からよく出る有害物質です。このようなポイ捨てされたゴミが雨や風で海に流されます。このようなマイクロプラスチックの影響で今地球の海では大きな問題になっています。マイクロプラスチックの影響で海に生息している生き物がマイクロプラスチックを食べてしまうという問題がでています。
そこで自分はマクドナルドの社長の立場になってマイクロプラスチックの問題をちょっとでも解決しようと思います。自分が考えた案はマクドナルドでプラスチック製の物を使うのをやめるということです。マクドナルドではプラスチック製のストローやフォークなど色々なプラスチック製品を使用しています。そしてこのようなプラスチック製品はポイ捨てされる数も多い事から自分がマクドナルドの社長になったらプラスチック製の物を使うのをやめます。自分はプラスチックの代わりに紙の製品を使っていきたいと思っています。紙はたとえポイ捨てされたとしてもマイクロプラスチックなどの有害物質を出すことも少ないためです。
自分はマクドナルドなどの大手会社がこのような地球の環境問題を改善しようとする事で色々な世代の人たちにインパクトを与えると思います。マクドナルドは世界どこにでもあるような飲食店でこのような会社が地球の環境問題を改善しようとしていたらニュースになる事は間違いありませんし色々な世代の人が耳にして色々な人が興味を持ってくれると考えます。
地球の環境問題は人間が起こした問題なのでこのような案をきっかけで自分たち人間が少しずつ環境問題をなくしていけたら良いなと思う。
校内作品6
日本は島国で海に囲まれている。魚は日本人にとってとても重要な食料で、国内での消費量は肉のそれを上回る。漁には様々な道具が使われる。近年、プラスチック製漁具が海へ流出してしまうことが問題になっている。これらの漁具をゴーストギアという。WWF(世界自然保護基金)によると毎年50万から100万トンにのぼるプラスチック製漁具が流出しているのだ。ゴーストギアは海洋生物や水鳥に絡まったり誤飲することで窒息死させてしまうことがあり、これは生態系にとって深刻なダメージだろう。
これを解決するにあたって、私は漁業組合の立場から漁具を紛失した者にはペナルティを与えるという提案をする。このペナルティの内容は罰金をとるというものだ。漁師達は買った漁具の種類と漁を記録する。そして年に数回漁業組合が持っている漁具と買った漁具の数を確認しこれらに差異があれば罰金をとるという仕組みにする。この罰金は紛失しにくい漁具の開発資金にまわす。海に流出しない漁具が開発されれば漁具によって死んでしまう海洋生物や水鳥の数を劇的に減らすことができる。
罰金をとる制度を設けることで漁師たちはより慎重に漁具を扱い海の生態系に被害をもたらすことも少なくなる。集められた罰金はいずれ、紛失しにくい漁具の開発をもたらす。一人一人の心がけと地道な努力が海のいのちを救う。