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高校1年生小論文コンクール校内作品3

昨日に引き続き小論文作品をご紹介します。

校内作品7

 日々先生達に出されるプリント、小テスト、中間テストに期末テスト、板書に使うノートや分厚い教科書。これらを制作する為にどれだけの緑が犠牲になっただろう。テクノロジーの発達が進んでいる現代でもなお、まだ多くの学校は紙を使用することを主流とした教育方法をとっている。この紙が大量生産されなくてはならない現状が、木々の減少とそれによってもたらされている地球温暖化に繋がっていると言える。実際、日本の海外森林破壊面積は2158平方キロ、というデータも出ている。

 そこで私は文部科学大臣の立場となって、子供たちの周りの環境をデジタル化していく運動を増進していこうと思う。具体的には、大手玩具店と協力してタッチパネルが付いているおもちゃを増やしたり、幼稚園からタブレットを使った教育をしていくことなどが挙げられる。また、今既に電子製品を活用している機関に働きかけて、その使用を子供たちに広める活動などはすぐにでも始められるだろう。

 今存在している全ての小学校、中学校、高等学校、大学。これらに、「今すぐ紙の使用を中止しろ。」、なんて言っても皆困ってしまうだろう。急に紙から電子スタイルへ強制移行をする。そんなことをするのは経済的にも、人々の慣れ具合にしても、ほぼ不可能な提案である。ならば、今の小さい子からデジタルに慣れされて、段階的に変えていけば良い、というのが私の意図だ。大きくなってからだと中々慣れづらいものも小さい頃から触れていれば抵抗は少ないだろう。将来のことを考えると、森林伐採を少なくする為に紙の製造を減らす、というのは非常に現実的だ。

校内作品8

 現代人の多くは、どこかへ移動する時に自動車をよく使用する。その際に車から排出される「二酸化炭素」という物質が厄介なものなのである。この物質は、地球を覆っているオゾン層を破壊するものである。何故これが悪いのかというと、オゾン層が破壊されると、太陽から放出される紫外線という人体及び動物に悪影響を及ぼす放射線が地上に降り注ぐためである。

 そこで私は、各県の県知事の立場から、自転車専用の道を整備することを提案する。何故「歩道」ではなく「自転車専用の道」なのかというと、自転車の利点として、徒歩よりも速いこと、それ故に移動時間が短いことが挙げられるからである。例えば通勤時に、自転車を使えばそれ程時間がかからない距離なのに、面倒くさがり自動車を使ってしまう人も多い。そういう人々の移動手段として自転車を使うことを促すことによって、二酸化炭素の排出量を削減でき、少しでもオゾン層の破壊を食い止めることができるだろう。

 人間が地球に住んでいる以上、自分たちの惑星は自分たちで守らなければならない。オゾン層の破壊が進めば、人間のみならず、地球に住んでいるほぼ全ての生物に悪影響を与える。今を生きている人間一人ひとりが、どれだけ関心を持ち対策をし行動するかが、地球の命運を分けるだろう。

校内作品9

 スターバックス、タリーズコーヒー、ドトールコーヒー。数々の大手コーヒーチェーン店が色々な場所に並んでいる。もちろん、これらのお店たちが提供するものはコーヒーである。コーヒーはコーヒーの種子を煎って粉末にして水や熱湯を通して作られている。そして最終的に残るのがコーヒーかす、要するにごみである。大手チェーン店であるため、毎日何万人もの客が利用し、コーヒーを注文している。その為、コーヒーかすが1日に数キロに達し、ごみの排出量が多くなり焼却するのに火を多く使用し二酸化炭素が排出され温暖化問題が深刻化している。

 そこで、私はスターバックスの社長の立場から各店舗に生ゴミ処理機を設置することを提案する。この生ゴミ処理機にコーヒーかすを投入することによって肥料ができる。店舗にもよるが植物が育てていられている場所もあるので元気に育つのにいい手助けになる。そしてこの出来上がった肥料はビジネス面でも活用できる。世界中では農作物をビジネスとして育てたり、趣味として植物を育てている人が数多くいる。その為、肥料を買う人も数多くいるはずだ。スターバックスの肥料を売り出して成功すれば会社の収入が増えるということになる。同時にごみの量を減らすことが可能になる。この収入で店舗の改装だったり、現在の商品をより美味しくする為の研究費用、新しい商品開発への費用などに活用できる。要するにスターバックスへのサービス向上の為に使用できる。サービスが向上すれば利用するお客様も増え、さらに良い会社になると思われる。このコーヒーかすをリサイクルすることによって環境と会社へのメリットが得られる。

 人間が使用しているものほぼ全てが最終的にごみとなってしまう。世界中で毎年排出されるごみの量は21億トンを超えると言われている。この対策を実現化してより良い未来とごみの量への減少に繋がるよう願う。

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